うかべん#3大阪見聞録

うかべんはとても濃い話題を聞くことができました。
事前に配られた講演タイトルの並びだけを見ると、直接伺かに関係ないテーマが混じっているようにも見えましたが、実際に聞いてみたら、各講演が有機的につながっていて、よく考えられているなぁと感じました。
以下、短いですが聴講の感想を。

  • ぽなさんのツカミはさすがでした。「まわりをよくみる」というテーマで、同時に立っているゴーストのトークを得る方法や、PCの外の情報を得るという野望など。新しい技術とデベロパの力を集めたら、夢だった実体化が普通に実現してしまいそうです。未来は明るい! 毎回、発表の後半に「大風呂敷」を広げるのが恒例になっていますが、次回の講演で、前回の大風呂敷がどうなったかのおさらいがあると嬉しいかも。
  • 寿明さんのFSWについてのお話。FSWとは何ぞやというところから丁寧にお話いただきました。実際にFSWを運用するときにぶちあたる壁の話や、創作同士の矛盾をどう扱うかなどの話題が中心でした。FSWを宣言することの利点はすなわち裏返せば欠点にもなるという話が印象的でした。ちなみに、拙作のレチハルカなどは「ユーザと同じレイヤー(現実の世界)」=JRがあって、私鉄があって、横見さんが居て……という、超・広義のFSWに属していると言えるのではないかと思います。質疑でも面白い話が聞けましたね。
  • しばy646さんの「いもうとデスクトップができるまで」。ある意味、この講演が今回のうかべんを象徴しているのではなかったかな? 窓の社のエイプリルフールネタだった「いもうとデスクトップ」を実際に作ってしまうまでのお話でした。テーマは伺かと直接の関係はなく、伺かとの相違点の紹介に重点をおいた発表でしたが、逆説的に伺かの特徴性(チャームポイント)を浮き彫りにされていたと思いました。こういうテーマもいいですね。
  • しらたまさんの伺か+なでしこ講座。日本語プログラミング言語「なでしこ」は、ちょっと触ってみたことがありますが、伺か的技術との関連を考えたことはなかったので、ためになりました。私が常用しているのは、REALbasicというMacintosh起源のVB系言語なのですが、このREALbasicの長所・短所がなでしこと非常に似ているので、そのまま自分の開発にも役立てることが出来そうに思います(SAORI Basicの話とかは特に!)。
  • さとーさんの華和梨講座。エントリツリーとイベントタイミング制御の話。エントリツリーの話は、オブジェクト指向言語を使ったことのある人にはピンとくるものがあったのではないかと思います。私はYAYA使いですが、同種の変数(ぽなさんの講演にあったOnNotifyUserInfoで通知される情報群など)を、接頭辞をつけることでひとまとめにしています。(Selfinfo.ShellName のようなグローバル変数に格納している。)
    タイミング制御の話は、華和梨の普及に努めているさとーさんには大変大変申し訳ないのですが、文にも実装して欲しいと思いました。あっやめてぶっとばさないで!
  • ディスカッション。テーマは「伺かを広める方法」でしたが、途中から「たくさんの感想をもらう方法」というテーマも加わって、密度の濃い議論となりました。広める方法で感銘を受けた意見は、フリーソフトウェアの登録サイトに、「伺か」以外のジャンルで登録するという話。伺かジャンル自体を知らない人に伺かを広めるには、伺か以外のジャンルに登録する必要がある、というのは目からウロコの落ちる思いでした。


懇親会やお茶会では、寿明さんと触手腐腐腐な話題をたしなんだり、畝傍さんとキャラ同士のコミュニケートについて相談したり、彩部潤さんの新しいタブPCでお絵かきをさせていただいたりしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。こういう機会があると、創作意欲が燃え上がるのです。(それをどう持続させるかが問題!)


とても楽しい一日でした。
そんな一日をプレゼントしてくれたうかべん主催の皆様、講演された皆様、参加された皆様。
どうもありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。


(6日0:10追記)
神戸線で線路点検をおこなったため、「京都発0:02発のところ0:30ごろ発車のみこみ」という車内放送があって、京都駅停車中です。
いったい何があったんだ・・・。