畝傍氏に富山で空中給油を企むツアー

7月26日から28日にかけて、畝傍さんが苗場スキー場(越後湯沢)で開催されるフジロックフェスティバルに来られるということを伝え聞き、その帰途を狙って迎撃することにしました*1。しかしそれが惨劇のはじまりだったのです。


最初に予定を貼っておきますね。穴があくほど眺めて、覚えておいてください。


【当初の予定】

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
長野 6:31→8:04 直江津 341M 普通     直江津で畝傍氏と合流
直江津 8:12→10:03 富山 538M 普通     ※富山でfeath氏と合流
富山 13:53→15:03 直江津 1013M 特急 はくたか13号   ※畝傍氏、feath氏と分割
直江津 15:57→17:32 長野 350M 普通      

8:04 直江津駅

早朝から雷と大粒の雨に見舞われながらも、長野を出た普通列車は定刻に直江津に到着。
富山行きの普通列車が来るはずの1番線に移動し、越後湯沢から始発列車に乗ってきた畝傍さんを探して合流しました。
昨日のライブ会場ではとんでもない大雨に見舞われたらしく、さすがにお疲れの様子です。
それでもみやげ話に興じていると、構内放送が。


「8時12分発の普通列車富山行きは、折り返し列車が30分ほど遅れております関係で・・・」


いきなりか!
結局、直江津の発車は予定より35分ほど遅れて8:40頃になってしまい、
この時点で、富山で行くつもりだったお店のうち一つはキャンセルを余儀なくされました。



419系かわいいよ419系


北陸本線を南下してくる畝傍さんを、長野在住の私が迎撃するのなら、直江津が一番便利ですが、
直江津で時間を取ろうとすると、8時〜11時という観光や食事に不便な時間になってしまうので、
せっかくなら富山まで行って、お昼に寿司を頂きましょう。という完璧な計画だったのです。
そして時間が余ったら、鉄道喫茶「ブルートレイン」にも立ち寄るつもりだったのですが、
あきらかに時間が余らなさそうなので、喫茶は断念。

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
長野 6:31→8:04 直江津 341M 普通   モハ114-1015 直江津で畝傍氏と合流
直江津 8:12→10:55 富山 538M 普通   クハ418-9 ※富山でfeath氏と合流

10:55 富山駅

途中、滑川駅東富山駅で抑止が掛かったせいで、予定より52分遅れの10:55に富山到着。
どうやら金沢付近で局地的な大雨が降ったらしく、ダイヤがいたるところで乱れているようでした。
一方、富山はといえば、朝方に降った雨も止み、薄日が差していて、
多少湿度は高いけれど過ごしやすい気温の、まさにライトレール日和。
富山駅北口で、地元在住のfeathさんと合流です。


さっそく、旧富山港線が転換されて新生した富山ライトレールに乗って、feathさんお勧めの寿司屋へ移動しました。行きの車両は黄色(第3編成)。何度見ても新潟トランシス製の車両はかっこいいです。存在感がある。


寿司屋祭ばやし中島店は回転寿司ですが、開店直後だったこともありコンベアの上を回っている寿司は少なく、板前さんに注文ばかりしてました。いわし・上うに・白えび・大トロなど、内陸県の長野から見ればうらやましいほどに新鮮かつ美味でしたが、富山ではそれが普通とのこと。超うらやましいです。
調子に乗って食べていたら5,400円くらいになりました。財布の中身\(^o^)/

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
富山駅 11:15→11:28 城川原 1103 普通   TLR0603B 黄色編成
越中中島 12:43→12:55 富山駅 1206 普通   TLR0601A 赤編成


富山駅で土産など買ったあと、まず畝傍さんが大阪に向けて13:23発の普通電車で離脱です。
青春18きっぷを使っての移動なので普通電車を乗り継いで帰られるとはいえ、列車の終着まで乗っては乗り換えて・・・の繰り返しなので、まあたぶん無事に帰ることができるでしょう。安堵が広がります。
私はそのあとの特急で長野方面に帰ることにしていたので、それまで駅構内の喫茶店でfeathさんとゴーストづくりの話などをして、有意義な時間を過ごしていました。

13:40 富山駅

富山13:53発のはくたか13号の発車時刻が近づいてきたので改札に戻ってみると、放送が流れていました。
はくたか13号は、さきほど30分遅れで金沢駅を発車して・・・」
あー、まだ影響が残ってるのか。困ったなあ。
北越5号は、およそ6分遅れで金沢駅を出発しております。たいへんご迷惑を・・・」
ん?
はくたか13号の次の特急、北越5号は富山14:16発です。「はくたか」と「北越」は、金沢から富山の間はほぼ平行ダイヤなので、富山まで同じ遅れが持ち越されるとすれば、北越5号の方がほんの少し先に到着することになってきます。
みどりの窓口で確認すると、やっぱり北越5号が先行しているとのこと。ラッキーです。
はくたか13号は禁煙指定席が空いていなかったので仕方なく自由席特急券を買ったのですが、北越5号が先に来るなら、そっちに乗ってしまえばいいのです。幸い、北越の指定席は空いていました*2


はたして、北越5号は計算通りおよそ5分の遅れを維持したまま富山に到着しました。
ここでお世話になったfeathさんとも別れ、あとは直江津で乗り換えで帰るだけ。の、はず、だった。

15:07頃 市振駅場内信号機外方

窓越しに差し込む陽光を浴びながら、うつらうつらとまどろんでいるころ、突然列車が止まりました。
窓の外を見ると、景色に覚えがある。以前に冬の低気圧で徐行を食らった場所でした。大雨の影響で増水でもしているのかと思ったけど、どうやらそうではないらしい。


「信号機を制御するコンピュータが故障したため、北陸本線全線で列車の運転を中止し・・・」


工エエェェ(´д`;)ェェエエ工


15:19。閉塞指示運転でしょうか、北越5号は最徐行で動き出し、次の停車場であるところの市振駅に停車しました。本来は通過駅なのでドアは開きません。車内放送でも信号システム故障以上の情報は得られず、窓の外に広がる潮除けフェンスを眺めては途方に暮れていました。


15:50。各駅で安全を確認しながら運転を再開するという放送があり、ほどなくして列車が動きだしました。このまま進んでくれれば大事にはならずに済んだのですが、16:01、隣の親不知駅で再び停車。
車内放送も長い沈黙に入ってしまいました。
冷房は健在で、混雑率もあまり高くなかったため、居住性は快適でした。おかげで特に苦もなくリクライニングシートの感触を楽しんでいたのですが、停車時間が延びるにつれ、デッキには会社に連絡する出張ビジネスマンが入れ替わり立ち替わり現れるようになり、子供連れのお母さんがトイレの前に列を作るようになりはじめ、異常事態然とした状況になってきました。
親不知駅のホームの反対側はすぐ海で、その海上北陸道が走っています。車やトラックが何百台も何千台も通り過ぎていくうちに、太陽が海面下へ消えました。


18:30ごろ。信号システムの仮復旧のめどがたったので、列車を一本ずつ動かす旨のアナウンス。


19:00。北越5号の安全確認が終わり、発車のめどが立ったとのこと。ようやく運転再開。



直江津に到着する頃にはもう外真っ暗

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
富山 14:2019:36 直江津 1055M 特急 北越5号 モハ484-3060  

19:36 直江津駅

定時運転ならば15:31着だった直江津に到着。つごう4時間5分の延着でした。
幸い、直江津から長野へ向かう信越本線は、故障した信号システムの範囲外なので、正常に運行されています。
19:59発の長野行き普通列車が6番線で待っていたので、乗り込んで発車時刻を待ちます。


発車時刻が来ても発車しません。大丈夫もう慣れたよ!


北陸本線と、それに繋がっている新潟方面の信越本線、越後湯沢方面のほくほく線のダイヤが滅茶滅茶になっているので、本来は接続しない列車の乗客の乗り換え救済のために発車を遅らせるのは、よくあること。
結局20:12になって、13分延発での発車となりました。

21:32 長野駅


なんで定時着!?

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
直江津 20:12→21:32 長野 358M     モハ114-1029  


半分以上の区間で居眠りをしていたので、どこで遅れを取り戻したのか全くわかりませんが、夢うつつにも115系のモーターが普段聞かないようなうなり声を上げていた覚えがあります。相当ギリギリを攻めたものと思われます・・・。
その後、長野の精算窓口で特急料金の払い戻しをして帰宅しました。じつは払い戻しを受けるのは初めての経験です。いつもより長く特急車両に乗れたうえにお金も返してもらえるなんて、すごく得をした気分になりました。



・・え、おかしいですか?


今回の乗車まとめ

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
長野 6:31→8:04 直江津 341M 普通   モハ114-1015 直江津で畝傍氏と合流
直江津 8:12→10:55 富山 538M 普通   クハ418-9 ※富山でfeath氏と合流
富山駅 11:15→11:28 城川原 1103 普通   TLR0603B 黄色編成
越中中島 12:43→12:55 富山駅 1206 普通   TLR0601A 赤編成
富山 14:2019:36 直江津 1055M 特急 北越5号 モハ484-3060  
直江津 20:12→21:32 長野 358M     モハ114-1029  


22:00帰宅。
畝傍さんは小松駅付近で立往生されていましたが、運転再開後にやむをえず普通列車を離れ、特急を利用して無事帰宅されたそうです。本当にお疲れ様でした。

*1:28日は仕事だったのが、直前になって奇跡的に突然休みになったので・・・

*2:北越JR東日本の特急なので全車両禁煙です。