午後の部(3) - 特別枠(1時間講演)

「Colors Widget からクラウドゴーストを考える」- 芝やん様

  • COLORS Widget とは
    • Web上から簡単にウィジェットを作成するサービス。COLORSで作成したシェルを利用し、辞書もCOLORSと互換
    • 専用のランタイム上で実行され、Silverlight 2 を使っているため Win と Mac で動作可能
  • Widget の仕組み
    • サーバサイド:Webインタフェース提供、サーフェス・辞書管理
    • クライアントサイド:ミニかわりエンジン、簡易さくらスクリプトエンジン
    • (システム図)
  • Widget の特徴
    • Win と Macの両方で動作する(Microsoft公式サポート)
    • 作成から公開までブラウザで完結する
      • 公開サーバ不要(COLORS環境そのものはWinですが)
    • 伺かとの互換性アリ
  • ゴーストをクラウド
    • サーバがゴーストデータをすべて保持する(辞書・サーフェス・各種定義など)
    • 数が多くなると1台のサーバでは処理が追いつかなくなる
      • サーバのストレージは有限
    • これはクラウド向けではないか?
  • クラウドとは
    • インターネットを基本とした、新しい形のコンピュータの使い方
      • インターネット接続環境は必須
    • インターネット上のサーバにデータを預けたり(ゴースト作成)、利用(ダウンロード)したりする
  • クラウドの利点
    • 安定したサーバを低価格で利用できる
      • 前述のデータセンターより信頼度の高いレンタルサーバはほぼない
      • 使った分だけ課金される
    • 負荷に合わせてリソースを増減できる
      • 安定してサービスを提供できる、障害対策もばっちり(サーバ落ちるとシステムそのものが使えなくなるため、重要)
    • 大容量ストレージが使える(Blob=バイナリデータ、Queue、Table が使える)
  • 安定なサービスとは?
    • ハードウェアとソフトウェアの両方の問題に対処する必要がある。
    • 常に動いているのが当たり前と思うな!(特に個人管理のサーバ)
  • 休憩10分
  • 伺かの難点(ユーザ視点)
    • ゴーストが多すぎて探すのが大変
      • センター・タウンがあるがわかりにくい。検索タグが更新されない。
    • インストールが必要
      • CROW のゴーストマネージャみたいにできれば便利
    • セーブデータが共有されない
      • 2台以上のPCを持っているとセーブデータがばらばらになってしまう
      • USBメモリに入れておけばいいが、アクセスが多いと消えてしまう危険も…
  • 伺かの難点(開発者視点)
    • 定義ファイルの処理が多い
      • ゴースト・シェル・サーフェスなど、手書きだとミスも多くわかりにくい
      • 公式の仕様書がない! スペルミスのまま登録されている!
      • CROW&SSPリファレンスが一番の近道か?
    • 公開するにはサーバを借りる必要がある
      • 無料のサービスは多いが、手軽とはいえない
    • ネットワーク更新に対応するのが大変
      • 専用の定義ファイル(updates2.dau)を作成したりとか…
      • ゴーストをはじめて作る人にとっては五里霧中である


  • 途中質問タイム
    • ゴースト削除の対応は?
      • 削除フラグを立てる?削除レベルをいくつも作るべきか?
    • ゴーストをある特定のバージョンで保持したい場合は?
      • ユーザ側の考え次第だが、特定のバージョンをダウンロードできるようにする?
  • クラウドかが実現すれば
    • COLORS でゴースト作成の敷居は大幅に下がったる予定
      • クラウド化でゴースト公開の敷居を大幅に下げることが出来る
      • 今までと違う層へのアプローチが容易に
    • ゴースト以外の形態として公開もできる
      • サーバがすべてのデータを持っているからできる技
      • ウィジェット化も容易(ブラウザで実行、携帯電話上、Windows Mobile、etc.)
  • 実現可能性は
    • 技術的には全く不可能ではない
      • すでにCOLORS Widget で実現している
      • シェルエディタ、ウィジェットランタイムもプロトタイプは完成済み
    • 何が難しい?
      • 時間が足りない
      • サーバは無料ではない(課金?)広告収入などでなんとか…
  • 何ができるようになるの?
    • 複数PCでゴーストセーブデータの共有、バックアップ
    • 低コストでゴーストの公開が可能
    • ゴーストデータの自動同期(流れるように同期!)
      • ネットワーク更新よりも一歩進んだ機能
  • 注意すべき点
    • すでにゴーストを公開している人向けではない?
      • 公開してる人は使わなくても公開できるよね!
      • 乗り換えるにはそれなりに手間がかかるよね!
    • 外部へのアプローチ(広める!)
  • クラウド化を進める理由
    • 今までの不満を部分的に解消することが出来る
    • 開発・公開の敷居を下げることができる
      • これまで考慮されなかった部分で、ツール使えば手間は1/3くらいに
    • 新しいユーザ・開発者を引き込むことができるはず
    • いつでもどこでも同じゴースト
      • ゴーストの実行に必要なデータはすべてクラウドサーバが保持するので環境に依存せずに同じゴーストを使える
      • ランタイム作るの大変よね…
  • Runtime?
    • まともなランタイムはSSPのみ。これでは価値は半減以下
    • スマートフォン向けは欲しい(iPhone/iPod touchはOSの制限があるのでだめ(シングルタスク))
      • 酢酸さん「仕様書くれたらやる」芝やんさん「書く☆」
  • 質疑応答
    • (畝傍)追加シェルは?
      • 仕様は考えている。できればSSPに丸投げしたい。