製造所の基準等

保安距離

対象 距離
送電線 3m(7kV以上35kV以下)、5m(35kVを超える)
同一敷地外にある住居 10m※
高圧ガス等の施設 20m
多数の人を収容する施設(学校等) 30m※
重要文化財施設等 50m※

  • ※については防火壁等で別に定めることができる
  • 保安距離が必要な施設
    • 製造所
    • 屋内貯蔵所
    • 屋外タンク貯蔵所
    • 屋外貯蔵所
    • 一般取扱所
  • 屋外タンク貯蔵所以外のタンク貯蔵所には保安距離不要
  • 給油取扱所、販売取扱所も不要。

保有空地

消防活動に必要な空地。なにも置くことはできない。

施設 距離
指定数量の10倍以下の製造所等 3m以上
指定数量の10倍を超える製造所等 5m以上

保安距離、保有空地が必要な施設

施設 保安距離 保有空地
製造所 必要 必要
屋内貯蔵所 必要 必要
屋外タンク貯蔵所 必要 必要
屋内タンク貯蔵所    
地下タンク貯蔵所    
簡易タンク貯蔵所   必要
移動タンク貯蔵所    
屋外貯蔵所 必要 必要
給油取扱所    
販売取扱所    
移送取扱所   必要(地上設置のもの)
一般取扱所 必要 必要

製造所の構造(主要項目)

  • 地階を有しない
  • 壁、柱、床、はり、階段は不燃材料
  • 屋根は軽量な不燃材料(爆風が上に抜けるようにするため)
  • 窓および出入り口は防火設備
  • ガラスは網入りガラス
  • 床は危険物が浸透しない構造で、傾斜をつけ、貯留設備を設ける

製造所の設備(主要項目)

  • 採光、照明、換気設備を設ける
  • 可燃性蒸気等が滞留するおそれがある建築物には、蒸気等を屋外の高所に排出する設備
  • 危険物が漏れ、あふれ、飛散しない構造
  • 温度変化が起こる設備には、温度測定装置
  • 可燃性ガス等が滞留するおそれのある場所に設置する機器は、防爆構造
  • 静電気が発生する可能性がある場合、接地

貯蔵所の基準(主要項目)

  • 屋内貯蔵所
    • 独立した専用の建物
    • 軒高6m未満の平屋建て
    • 床面積は1000平米以下
    • 天井を設けてはいけない
  • 屋外タンク貯蔵所
    • 敷地内距離が必要(屋外タンク貯蔵所のみに定められている)
    • 敷地内距離は、タンク直径、タンク高さ、一定距離のうち最大の数値以上の距離
    • 圧力タンクには安全装置が必要
    • 圧力タンク以外には、無弁通気管または大気弁付通気管が必要
      • 直径30mm以上、先端を下に45度以上曲げる
    • 防油堤
      • 最大であるタンク容積の110%の容積をもつ
      • 高さは0.5m以上
      • 高さが1mを超える場合、30mごとに階段
      • 水抜き口が必要
  • 屋内タンク貯蔵所
    • タンクはタンク専用室に
    • タンク相互に0.5m以上の感覚
    • 容量は指定数量の40倍以下
    • 第四石油類・動植物油類以外の第四類危険物は、20kL以下
    • タンク専用室の出入り口のしきいの高さは0.2m以上
  • 地下タンク貯蔵所
    • 二重殻以外のタンクは地盤面下のタンク室に設ける(直接埋設は禁止)
    • タンク上面は0.6m以上地盤面より下
    • 漏れを検知する設備が必要(検知管等)
  • 移動タンク貯蔵所
    • 容量は30kL以下、4kLごとに間仕切り板をつけ、2kLを超えるタンク室には防波板が必要
    • 設備
      • 排出口に底弁を設ける
      • 手動閉鎖装置(緊急レバー)及び自動閉鎖装置(低融点金属)を設ける
  • 屋外貯蔵所
    • 特殊引火物および第一石油類のうち引火点が0℃未満のものは貯蔵できない(ガソリン禁止!)
  • 給油取扱所
    • 固定給油設備と固定注油設備(灯油)
      • 先端に弁を設けた長さ5m以下の給油ホースが必要
    • 給油空地が必要(間口10m以上、奥行6m以上の空地)
    • 高さ2m以上の耐火構造または不燃材料の塀または壁
    • セルフ型スタンドの基準
      • 顧客に対する表示、自動停止ノズル
      • 停車位置の表示、衝突防止
      • コントロールブース
      • 第3種固定式泡消火設備
  • 販売取扱所
    • 第一種 - 指定数量の15倍以下
    • 第二種 - 指定数量の15倍を超え40倍以下

標識・掲示板

  • 掲示板の表示事項
    • 危険物の類、品名、最大数量、倍数、危険物保安監督者の氏名または職名