タビニッキマトメ。
位置関係はこんな感じ↓です。(超テキトー)
5/12(水)
14:00(JST)
成田の第二ターミナルに2時頃着。とりあえず昼食。
食事フロアの右端奥にあったカレー専門店でビーフカレーを食す。1026円。
うまい。また食べたいなー。
…カレー一杯でパスポート持って成田まで出る気ですか。
梅茎こんぶを勝って搭乗。ANAで一路サンフランシスコへ。成田発は予定より少し遅れて17:05。
機体はボーイング777だったんですが機体の前方とか下方を撮ってるカメラがあって離陸時にその様子を流してくれるんですね。フロントビューとか初めて見ました。
水平飛行に移行した後、とりあえず機内食の選択を委ねられたのでうな重を選択。
っていうか選択肢がうな重とオムライスだったらまあうな重を選ぶよね…
ということで当然のごとく(配膳中盤で早くも)うな重品切れ間近。
「あの…、オムライスの方も大変美味しく出来上がっておりますが…」
(ニッコリ)
「うなぎが切れてるならオムライスでもいいです」(きっぱり)
ごめんなさいFAのお姉さん。うな重美味しかったです。
さっきからやたら「うな獣」とか「おな重」とか打ち間違えるのは
気圧が下がってて集中力落ちてるせいなのかな…。きっとそう。
機内の放送サービスにクラシック系を探してみる。あったー。
「クラシカル・エアー」 およそ一時間番組。
今年はヤナーチェク生誕150年&ドヴォルザーク没後100年ということで、
今月のプログラムテーマは「東欧の風」だそうです。結構嬉しい。
- ヤナーチェク シンフォニエッタ(第1、3楽章)
- Cond. サイモン・ラトル
- フィルハーも二アカン弦楽団
- ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」(第1楽章)
- バルトーク 6つのルーマニア民族舞曲 Sz.68
- Pf. ミシェル・ベロフ
- スメタナ 交響詩“モルダウ”
- ベートーヴェン トリプルコンチェルト ハ長調 Op.56(第1、2楽章)
- Pf. マルタ・アルゲリッチ
- Vn. レナード・キャプソン
- Vc. ミーシャ・マイスキー
トリプルコンチェルトはCD買おうっと。揺れで落ち着いて聴けなかったし…。
朝の機内食は定番のパンとオムレツ。
オレンジジュースをデフォルトで注文する。ていうかドリンクがタダなんだからワインとか飲んだ方が良かったかなーと思いつつも着陸一時間前に飲む勇気はありませんでした。
ふたたび5/12(水)
10:30(PST)
サンフランシスコ国際空港到着。仕事の関係で4人に荷物が12個。
機内預かり扱いの三脚とかを受け取って外に出る。っていうか、三脚の箱に貼られたラベルに、
「強打することにより凶器となりうるもの(例:バット)
って書いてありました。そりゃ何だって凶器になるでしょ。コブシとか。
空港からフィッシャーマンズワーフのホテルまでは距離にして十数マイル。タクシーでフリーウェイをぶっ飛ばします。
ところで空港に新交通システムみたいなのが縦横無尽に走ってたんだけどあれって何だろう。なかなか興味深い構造をしてました。(どう見ても形がゆりかもめ。)
フリーウェイを降りて市内へ。巨大なドームのついたシティーホールの横を通った時に道端のバナーが目に入る。サンフランシスコ響の宣伝らしく、ベートーヴェン様のお顔が印刷してある。URLが入ってたのであとでチェックしようと記憶記憶。
12:00(PST)
サンフランシスコにはNEXTFESTの手伝いに来てます。とりあえず先に会場へ荷物を搬入することに。
Fort Mason Festival Pavilionに到着。昔Fisherman's Wharfが港として最盛期だった頃、この辺りは貨物列車のヤードだったようです。駐車場にレールがそのまま埋まってて、萌え。
NEXTFESTは電脳系の雑誌WIREDが主催する未来志向の展示会のようでした。って行くまでどんな系統の展示会かも知らなかったのですが…。パビリオンの入り口でEXHIBITORである旨記されたペンダントを渡される。電池が入ってるのでいろいろ弄ってたら光った。カコイイ。
と思ったらいきなり壊れた。
二芯の電線をネックレスのヒモにしてるんですね。わざわざ電池と光る部分を別にしてるお陰で致命的なウィークポイントが出来てました(赤矢印)。光らなくなったペンダントのその部分を見てみるとものの見事に被覆から電線が抜けて短絡してました。ボタン電池直列3個で回路が焼けちゃってるんでしょう。ていうか曲がりなりにも電子情報系の雑誌が主催の展示会なんだからこういう所くらいしっかりしようよ。Wired pendantがWirelessになったぜイェイ!とか言ってる場合じゃないよ受付のお姉さん。
交換して貰いましたとも。とりあえず光り出してくれたので一安心。会場内はそこそこ暗いので、EXHIBITORとPRESSとVIPを一目で区別させる狙いもあってか色別にLEDが光るようになってるようです。ちなみにそれぞれ緑・赤・青でした。青色LEDですよ。流石VIP。
設営作業の詳細はまあそんな面白くもないので割愛。まあ頼んでおいたテーブルがどう見てもウン十年モノな古さ(それも事務机なので風格ゼロ)だったり、会場のプロジェクタがBNC端子しか無くて接続できなくて困ったり、床のパネルがガタガタで水平出すのに異常な苦労を要したりはしましたが別に気にしてませんとも。
気が付いたらまたランプ点かなくなってました_| ̄|●
設営を終えて外に出るとすでに時刻は午後5時を回ってました。と言ってもサマータイムだし夏だし緯度高いし、まだまだ日は高いんですけど。天気が良いので海岸沿いの道を着替えとかのトランク片手にゴトゴト歩いていくとバス停を発見。とりあえず佇む。しばし後にバス到着。思いっきり通過される。
目が点になりつつよく見るとどうやら違う系統のバス停に立ってたらしいので、近くに見えた別のバス停まで歩くことに。歩いてる間にまた一台。
地図で確認して正しいバス停に来たことが判ったので安心して待ってると、今度はいっこうにバスが来ない。このあたりマーフィーの法則を地で行ってた気がする…。(´・ω・`)
その間にこんなの見つけました。
なんとか拾ったバスの運賃は定額1.25$。注意書きを読むとお釣りは無し。
まだ入国したばかりで成田の両替で手に入れたドル札しか手元に無い状態なので仕方なく三人でドル札4枚を渡すことにする。この国じゃクォーター(25c)は必須だと思い知りつつ一路ホテルへ。
一泊250ドルとやらの宿は立派だったデス。
キングサイズベッドとかお湯の温度変化の応答が恐ろしく速いユニットバスとか香料が大量添加されてない石鹸類とか。←そんなんばかりか
無線LANがちょっと高価いのがアレですが、ネットジャンキーの誇りをもってそんな事は気にせず早速パスをゲット。接続テストの結果は良好、早速会場で出来なかった巡回をしよう。 ……ん?
早速ポートスキャン食らったのは仕様ですか?
ひとまずネットはそこそこにして、夜のフィッシャーマンズワーフへ繰り出すことに。地球の歩き方でオススメの店を調べてみるとなんと1軒しか載ってないのであてもなく彷徨うことにする。カメラを持って出なかったのだが、そのうち後悔することになるとは誰が予想しただろうか。
歩いてたら突然ジャパニーズオタクショップを発見してしまいました。ショーウインドウにはるろ剣アニメのTシャツ(それも妙にパチ物っぽい)とかが並んでる上に店員が小学生くらいの女の子でした。ほーら後悔したでしょう。(誰が)
後でまた遊びにこようと思ってたんですが忘れてて来れませんでした。がっくり。
フィッシャーマンズワーフで一番観光地化してるPIER39まで行って、
- そこそこに混んでる
- そこそこに安い
の両方を満たす店を見つけて入りました。シュリンプカクテルとかスパゲティカルボナーラとか頼んでみる。ついでにお酒は何がいいかと聞かれたので、「Sweetest one please.」って言ったら白ワインが出てきました。不安そうな顔で「ホントにこれでいいの? ものすごく甘いよ? こんなの飲む人いないよ?」とか言われつつ飲んでみるとフツーの甘口だったのでちょっと残念。
料理はなんというかアメリカらしからぬ薄味…もとい味がありませんデシタ。味が濃すぎて修正不可能な状態よりはずっと良いとも言えますが。流石に材料は新鮮でサーモンとか塩をかけるだけで素晴らしい味に。
あえて点をつけるなら60点といったところかしら。
帰ったら疲れたのでお風呂入って歯を磨いてネットして寝ました。
5/13(水)
7時に朝食の予定なので6:45に起きて着替えてロビーへ出る。チェックインの時貰った朝食券でバー兼用のレストランへ。バイキング形式らしいのでメニューをチェックしてみる。
…えー。
オレンジジュースと果物がすごく美味しかったのは流石カリフォルニアと言えましょう。
7時半になったのでバス停へ。しばし待ったのちに着たバスはよく考えると逆方向でした。右側通行なのね。
バスはFort Masonの手前までしか行かないので、そこからは別荘地を横切って会場を目指すことにする。空気が乾いてるのに芝生には露が降りていて立ち上る涼しさがなかなか心地よい。犬の散歩をしてるおじさんとすれ違ったので軽く挨拶。
会場では展示の前日設営に明け暮れました。まだ周囲の飾り付けも完成しておらず、照明条件が決まらないのでテキトーに済ませる。すぐ裏のステージでASIMOが踊るらしくリハーサルを繰り返しているのだけど、そのたびにロッキーのテーマが流れて(`・ω・´)な感じ。アシモ対P3とかやらないかしら。←やるかっ
16:30(PST)
早いうちに仕事が終わったのでそのまま町へ繰り出すことにする。
サンフランシスコといえば物凄い坂とケーブルカーが有名なので早速乗りにいく。ガイドブックによれば会場からホテルへの道すがらに駅があるらしい。
あった。
…ここまでずっと列が続いてるんデスカ。マジデスカ。
この季節、サンフランシスコは非常に風が強く気温も低い気候が続きます。
待ってる間に凍えました。ホントに。上着着てけばよかった。
ちなみにチケットは絵葉書サイズ。
ケーブルカーの構造についてちょっとだけ解説。
サンフランシスコのケーブルカーは、二本の線路の間に細い溝があり、そこから地中へワイヤーキャッチャーが伸びてます。地中にはプーリーに支えられてワイヤーが張ってあり、時速19マイルで常に回転している。力行時にはそれを掴んで(摩擦により)加速し、減速時にはワイヤーを離しブレーキシューをレールに押し当てる様です。
ワイヤーを掴んだりする操作手が乗る部分が車体の一方にしか無いので、終端では車体の前後を入れ替えないといけません。そのためターンテーブルがありました。
乗客が降りると、操作手が巧みにブレーキを操作してターンテーブル上にピタリと車体を止めます。
そしておもむろに回転を始め…
始め…
…
手動かよ!
待ってる間、手持ちぶさたに観察してたので大体の構造がわかってきました。
この写真をよく見ると判ると思いますが、終端部のレールは微妙な高低差がつけられてます。横から見るとこんな感じに。
- 坂を下ってきた車輌は、ケーブルを手放し坂道を惰性で下りてターンテーブルへ到達する
- ターンテーブルの定位置に手ブレーキで停止する
- 乗り場側の線路へ手押しで出発
- さらに緩い下り坂を惰性で乗車時の停止位置まで走る
- 正しい位置に停止すると、下には動力ケーブルが
- 客が乗り込んだらケーブルを掴んで発車
ざっとこんな流れのようです。考察終わり。
5分に一台くらいのペースで車が出ていき、ようやく私の番になりました。
って最前列か! いきなりベストポジションなのか!
すごうくラッキーでした。というわけで前方展望写真でも貼っておきますね
出発進行ー
駅を出るとさっそく恐ろしげな上り坂です
でもケーブルのお陰でどんどん登っていきますよ
ワイヤー掴む力とブレーキを器用に均衡させて超徐行で横を通り過ぎました
車内から笑いと拍手がわき起こってなんとなく団結感
むこうを歩いてる人が何事かとビックリしてましたが
まだまだ登っていきますと
ようやく頂上が見えてきました
転びそうに蒼い空
そして一気に左手の景色が開ける
サンフランシスコに来て良かった
ふと目を転じると傍らにこんな看板が
有名なつづら折りの下り坂らしく5マイル毎時で走れという
MKSA単位系にして時速8キロ
こんどは下り坂
カメラも縦に構えないとフレームに入り切りません
上り坂だと思って見ると上り坂にも見えてくる不思議
18:00(PST)
サンフランシスコは緯度が高い上にサマータイムで時刻が一時間繰り上がっているのでまだまだ明るいです。この後20時過ぎまで西の空が白いまま。しかしその分気温が…。半袖シャツの上に薄手のジャケットだけだとガクブルでした。
ケーブルカーを終点で降りた後、とりあえず近くのデパートに入る。目的はトイレ。
あちらでは有名なMACY'sということで、ちょっと観光がてら最上階からフロアの様子を見て回り、WIRED会場の方で足りなかったスポットライトもついでに探すことに。
最上階は家具売り場。広っ。売ってるカーペットでかっ。応接セットでかっ。
日本の家に敷いたら家中がカーペットまみれになりますよコレ。
広い家の中にみっしりカーペット敷いて靴で上がり込むあちららしい売り物だと思いました。
つづく。