うかべん横浜#2の盛況具合にビックリだよ! 的参加レポート

本日8月10日(日)、12時30分より、神奈川県横浜市うかべん横浜第2回が開催され、私も参加してきました。
現在、会場から帰る電車の中ですが、忘れないうちにレビューなど書いておきます。

ぽなさんが始発の新幹線で飛んでくるという噂を聞いたので、私も予定より2時間ほど早く家を出て、横浜駅でぽなさんを迎撃することにしました。たまたま、一日一本くらいしか無い「横浜線の」快速大船行きを捕まえられたので、思ったより早く到着。
9:55ごろにぽなさんと首尾良く合流した後、しらたま氏浮子屋氏Fine Lagusaz氏蔵龍氏小春師匠犬死朗氏・筆頭氏・電波氏を次々に増結して、11時半前にちょっと早い昼食となりました。粉チーズスパゲティうめぇ。

会場入り



横浜駅から5分ほどの距離にある「かながわ県民活動サポートセンター」の一室は、座席数が60あまりの縦長の部屋でした。開場前から開始直前までひきもきらずに人が集まり続け、あわや座席が足りないか? と思うくらいの密度になりました。(公式参加者数は主催発表を見てね!→53人でした。すごいね!)

前回の「大阪#3」もかなりの参加者を集めましたが、今回はそれに加えて160%くらいの人数だったと思います。関東勢の潜在パワーを見た思いですね・・・。

開会

うかべん横浜#2は、定刻より数分遅れて始まりました。


先鋒は、今回主催の労を負われたFine Lagusaz氏。
開会の辞と、伺か初心者のための用語解説でした。
我々は何とはなしに「ゴースト」とか「シェル」とか言ってますが、そういう用語自体を知らない人の参加をも得るために必須な内容だったと思います。そういう視点はうっかりすると忘れてしまいます。


続いては、黒幕・C.Ponapalt氏の今のSSPとその周辺の話。
必要なファイル等を全部開いた上でプレゼンに臨まれてました・・・が、それが裏目に出てしまったのか、壇上で再起動をする羽目に・・・。超いい公開処刑ツカミでした。
でもそのおかげで、今回の話の目玉であるところの、「LinuxのWINE環境上でSSPを起動する」ところを最初から見ることができました。Macユーザがゴーストの機能をフルで楽しむためにはどうすればいいか、というのは大きな課題ですが、Mac上でヴァーチャルマシンを動かすことで間接的にSSPを起動できるようになれば、(マシンスペックの問題はあるとはいえ)大きな一歩となると思います。
ほかに、32ビットPNAに対応したよ!という話などの最新情報の提供がありました。


そして、今回の大枠、30分コースの一つめ。
サトウ Mさんのペイントでシェルを作ろうよ講座です。
30分という持ち時間の中で、Windows標準のペイントとノートPCのタッチパッド(!)を作って、シェルを一つ作り上げてしまいました。シェルのテーマを参加者に募集したところ、「メガネヒョットコ」とかいう難易度の高いモノとなりましたが、迷いのない線でひょっとこを描いていくサトウさんは神々しく見えました。
画像サイズの決め方から、透明部分の指定の仕方、ころぺたを使っての触り反応の付け方・descript.txtの書き方、というふうに、きちんとシェルの作り方をなぞりつつも、30分経たずに見事なヒョットコが出来上がりました。
絵師さんにシェルを依頼するハードルの話題が流行していますが、そこに「とりあえず自分で作ってみる」という方向性を具体的に投入する発表となったと思います。


休憩を挟んで、今回から創設された「ライトニングトーク」枠です。
ルールは公式にもある通り、5分で好きなことを喋れ!時間オーバーは即死!死して屍拾う者なし!というもので、本来なら1秒でも過ぎたらベルトコンベアーでアッシュポット送りらしいのですが、今回は特別にロスタイムが設けられました。(ちょっとぐらいならオーバーしてもいいよ!ということです・・・念のため)

  • しらたま氏のなでしこ講座。前回のうかべんでは日本語プログラミング言語「なでしこ」を使ってSAORI BASICを動作させるというお話をされていましたが、今回は5分枠ということで、ツール作成用スクリプト言語としてなでしこをアピールをされていました。伺かの辞書を作る際も単純作業がたくさん発生しますが、そういうのを簡単に済ませようよ、という意見には共感します。(単純に作業する方が時間的には短くなっても、繰り返し作業は苦痛なので、ついツールやらを作ってしまします・・・)
  • ぜろでばいど氏のPNA講座。今後リリースされるSSPでは32ビットPNGが読めるようになったとのこと。
  • 草葉犬死朗氏の触り反応増強講座。先のサトウ Mさんの講座で作成された「メガネヒョットコ」シェルをさっそく実装した専用ゴーストと、巨大バルーンを使ってのプレゼンでした。OnMouseXxxx系イベントの引数の紹介を通して、もっといろいろな触り方に反応しよう!という主張をされていました。そういえば、シェルを拡大表示しても、引数0と引数1に入るクリック座標値は(拡大前と)互換性のある数値が得られるよ、というのは気にしたことがなかったです。


続いて、同じく5分間ライトニングトークの飛び入り枠が続きます。
俺のゴーストを使え!でもいいからなんか喋って、という豪快な企画ですよ。

  • 櫛ヶ浜やぎ氏の、「最新のsatoriはどこ?」講座(?)。というか、しばらく開発から離れられていたやぎさんが、最新の整備班里々の場所を教えて! とおもしろおかしく質問されたという形でしょうか。Google codeにリポジトリがあるので、興味がある方は開発に参加されるといいと思います。
  • Kai氏の「narファイルをプレビューするアプリケーション」、NarViewerの紹介。SSPにはゴーストエクスプローラが実装されていますが、ダウンロードしたままのNARファイルの中身を確認するのはけっこうホネなもの。そんなときに便利な、narファイルを解凍せずにシェルプレビューや各種情報を参照できるアプリケーションだそうです。 .Net Framework 2.0が必要。(配布元:http://halfworld.jugem.jp/?eid=302、8/12まで公開停止中)
  • えちょ氏の、標準入出力を利用したSHIORIの話。なでしこ等のスクリプト言語でSHIOLINKを使ってデータのプロセッシングなどをしましょう、という話を、即興のプレゼン資料をもとに解説されました。その資料がコマンドプロンプトのBATファイルで作られていたのが非常に面白かったです。(SHIOLINKで利用できる言語はコマンドプロンプトモードのアプリケーションを作れる必要がある。) なにかキーを押してください!


休憩をはさんで、続いては浮子屋氏の「CSaoriの概略」講座。
伺かプラットフォームでは、ゴーストのコアとなる「SHIORI」に、機能を追加したりする目的で、「SAORI」というアドインが使われます。SAORIは、SHIORIと通信するためのインタフェースが決められているので(そうでないと通信できない!)、どのSAORIでもその部分はまったく同じことをしなくてはいけません。
CSaoriは、その部分をあらかじめコーディングした、いわばSAORIのテンプレートで、CSaoriとCコンパイラ、そしてちょっとしたCの知識があれば簡単にSAORI DLLを作成することができるようになるとのこと。非常にわかりやすく、ちょっとSAORIでも作ってみっかーという気にさせてくれた発表でした。
でも3つのうち最後のひとつが無いんですけどね!(´・ω・`)


最後の枠は、酔狂氏のAR(Augumented Reality=拡張現実感)に関する発表でした。
伺か最後の夢と言われているゴーストの実体化(2D→3D)ではなく、ユーザが2D空間に直接干渉する(3D→2D)というテーマのアプローチでした。具体的には、液晶モニタの近辺をウェブカメラで監視し、ユーザの手やワイングラスなどが画面に近づくのを感知すると、ゴーストがそれに対して反応するというもの。
モニタ近傍を「ゴーストの支配空間」とし、人間がその空間に干渉することで直接ゴーストとコンタクトできるという新しい発想でした。
タッチパネルと違うところは、ウェブカメラという「目」を利用することで、ゴーストに触れたのがスタイラスなのか指なのか、はたまた他の物なのかということを判別する可能性が出来る点。うまくいけばゴーストと乾杯をすることもできる・・・という話でした。夢がありますね!
砕けた語りで聴き手に優しい発表でしたが、内容的には修士論文レベルの濃さがあったと思います。ぜひペーパーで読んでみたいものです。
次回も続きの内容の発表をしてくださると仰有ってました。絶対聴きに行くよ!


残った時間はディスカッション。テーマは「でべろぱをやってて、たのしいときー。かなしいときー。」
ぽなさんとさとーさんデスノート(参加者名簿)から、ディスカッション参加者を指名するという恐怖の形式で始まりました。指名を受けたのは、

工エエェェ(´д`;)ェェエエ工?


誰が何の話をしたのかは公式録音を聞いていただくとして、


【楽しいとき】

  • ユーザから反応をもらえたとき(感想、バグ報告等)
  • 二次創作をしてもらえたとき
  • ネタが降りてきたとき
  • ソフトウェアが自分の思った通りに動いたとき


【悲しいとき】

  • 反応がぜんぜんないとき
  • バグが直らなくて、おまけに他の人に直してもらって見違えるようになったとき
  • ネタがあってもトークに反映できないとき、ストーリーテリング能力のなさを感じるとき


やはり、ユーザからの反応がいちばんのクスリだということになりそうです。
サトウ Mさんは、ポジティブな反応はもちろんのこと、ネガティブな感想もパワーになると話されていました。どんな反応も、無反応よりパワーを持っているということだと思います。
中国・韓国などの海外からのアクセスの話。「download」や「ukagaka/ghost」など、簡単な英語の説明を付けるだけでも海外ユーザにはたいへん便利だという話がありました。確かに、全部日本語で書かれていると手も足も出なさそうですし・・・。


そのほか、伺かジャンルの新規ユーザ獲得のための他メディアへの進出について。これは前回のディスカッションでも出たテーマですし、継続的な課題ということになるでしょうか。ニコ動から人を引っ張ってくる的な話も出ましたが、デスクトップマスコットとニコニコ動画って相性があまり良くないようです。動画で見るくらいならダウンロードして直接動かすことができるので、わざわざ動画を見てコメントを連打するようなシチュエーションが思い当たりません。(動くゴーストカタログとしては有用ですが)
ちょっと思ったのは、長いこと伺かジャンルに居着いている古参ユーザのように、伺かそのものに深い愛着を持ってくれる新規ユーザを効率よく獲得する方法を考えないといけないということでした。近頃は東方やミク関連から流入してくる人が多いようですが、そういう人に伺かという「容れ物」への興味を持たせないと、2次創作を食べ終わった時点で食器を残して去ってしまいます。


ディスカッション中に、サトウ Mさんがメガネヒョットコ(超萌えver)を完成されてました。
すげえ!ほんとにできたよ!(それもリリースクオリティで)


17:00、終講。


打ち上げ

45人という史上最大規模の集団となって、駅の近くにある焼肉店に移動。1フロアに入りきらずに、2階と3階に分離する事態となりました。タン塩うめえ!
2次会は当初ボーリングの予定でしたが、とてもレーンが確保できないということで急遽カラオケに変更。何人かは1次会で帰られたとはいえやはり26人の大所帯、大部屋2つに13人ずつ陣取って2時間半の歌唱大会となりました。私は今回参加できなかった畝傍さん遺志を継いで、マキシマム・ザ・ホルモンの「ぶっ生き返す」、ほか一曲を歌わせて頂きました。(ほかに、隣の部屋に突撃して「絶望ビリー」に乱入して逃げたりもしました・・)
最後の「京浜急行VVVF」は入りのタイミングを何度か間違えてしまいました(蔵龍さんゴメンナサイ)。またリベンジしたいです。


今日は朝から晩まで、久しぶりに伺的エネルギーを満喫できた一日となりました。
斜陽などと言われているジャンルとは思えない集客力は、まだまだやっていけそうだ、と感じさせるに十分だったと思います。
主催の皆様、会場や打ち上げに協力された地元の皆さん、そして参加された全ての方に。
本当にお疲れ様でした。

おまけ

乗り継ぎというほど乗り継いでませんが今日の乗り継ぎ。

発駅 時刻 着駅 列番 種別 列車名 乗車車両 備考
八王子みなみ野 9:00→9:46 横浜 824K 快速   モハ205-228 大船行
               
横浜 22:38→22:42 東神奈川 2204C 普通   サハ209-78 大宮行
東神奈川 22:38→23:36 八王子 2213K 普通   モハ204-212  
八王子 23:39→23:47 高尾 2221T 快速   モハE233-4  
高尾 23:49→23:52 めじろ台 6122 各停   7512 北野行